静岡県ふじのくに防災士とは

地震・台風・豪雨等の大規模災害に関する専門的かつ実践的な知識を有する人材を養成するため、静岡県が独自に開講した「防災総合講座」もしくは「防災士養成講座」を修了し、知事より「静岡県ふじのくに防災士」の称号を与えられた者である。

【静岡市 久能山東照宮(国宝)】 写真提供:静岡県観光協会

ふじのくに防災士の沿革

 静岡県では、これまでの災害及び防災対策の経験を基に、 

震・台風・洪水等の大規模災害に関する専門的かつ実践的な知識を有し、防災のさまざまな現場で活躍できる人材を養成するため、平成8年度から平成12年度までの5年間、静岡県立大学に「静岡県総合防災講座」を開設しました。当初の「静岡県防災士」とは、この総合防災講座を修了した者に対して、防災の専門的知識を有したものであることを証するために静岡県知事から付与された称号で、静岡県内外の237人に与えられました。

 その後、東海地震の発生がますます危惧される中、県民の防災に対する意識をさらに高める必要性と、より具体的でわかりやすい防災対策の実践のために、「静岡県防災士」の増員を望む声があり、静岡県は平成17年度に「静岡県防災士養成講座」を開講し、再び「静岡県防災士」の養成が始まりました。平成22年に「静岡県防災士」は「静岡県ふじのくに防災士」に名称が変わり、平成27年度までに1,470人の「静岡県ふじのくに防災士」(静岡県防災士からの累計)が誕生しています。

 


ふじのくに防災士養成講座

 防災に関する専門的知識を習得し、防災現場のリーダーとして活躍できる人材を養成するため開講されるもので、平日コースと休日を主体とするコースが設定されており、静岡会場をメインに沼津・浜松のサテライト会場を遠隔システムによるテレビ講義が行われている。

 カリキュラムなど、講座の詳細については静岡県地震防災センターのホームページでご確認ください。

防災士について

 防災士につきましては、現在「NPO法人日本防災士機構」が養成しております「防災士」と、静岡県が独自に養成した「静岡県ふじのくに防災士」がおります。

 両者は、防災に関する知識を有する者、地域防災活動に貢献する者という点は同じですが、養成団体やカリキュラムの違いがあり、「防災士」と「静岡県ふじのくに防災士」は別のものとなりますので、ご注意ください。